いえとち手帖

家と土地のこと、業者に連絡する前に。

実家・相続した家と土地

遠方の実家を立ち会わずに売る手順:現地に行く回数を減らす方法

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親の家は新幹線や飛行機の距離にあり、仕事や介護で何度も通えない。売却の工程ごとに、現地に行かずに済ませる方法と、行く必要が出やすい場面を分けたので、何回の往復で売れそうかを見積もれます。

この記事の結論

  • 相続登記は郵送(書留)かオンラインで申請でき、法務局に行かずに済みます(法務局)。
  • 重要事項説明は、売買でも2021年3月30日からテレビ会議などで受けられます(IT重説)。2022年5月18日からは、重要事項説明書や契約の書面を、承諾すれば電子書面で受け取れます(国土交通省)。
  • 査定や引き渡しの立ち会いは、業者によって鍵を預ける・郵送するなどで省けると公式サイトに書かれています。省ける範囲は業者ごとに違うので、頼む前に確かめます。
  • 現地に行く必要が出やすいのは、家財の中から残すものを選ぶとき、境界の確認を求められたとき、本人確認の方法が対面しかないときです(当サイトの整理)。
目次(9項目)
  1. 売却の工程のうち、どこまで現地に行かずに済みますか?
  2. 売る前の手続きは、行かずにできますか?
  3. 査定と業者選びは、どう進めますか?
  4. 契約と決済は、オンラインと郵送でできますか?
  5. 現地に行く必要が出やすいのは、どんなときですか?
  6. 家財が残っているときは、どうしますか?
  7. 税の期限で気をつけることは?
  8. 遠方の実家は、どの業者に頼めばよいですか?
  9. 出典

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家財が残っている、再建築不可など売りにくい事情がある遠方の実家は

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遠方で状況が分からない不動産でも、住所か地番が分かれば同社が調査する、とワケガイのよくある質問に書かれています(2026年10月25日に確認)。

売却の工程のうち、どこまで現地に行かずに済みますか?

売却の工程を6つに分け、行かずに済ませる方法と、その根拠を並べました。業者の対応は、各社の公式サイトに書かれていることだけです(2026年10月25日に確認)。

工程行かずに済ませる方法根拠行く必要が出やすい場面
1. 相続登記郵送(書留)かオンラインで申請。司法書士に頼むこともできる法務局—
2. 査定住所・地番を伝えて業者が調査する。内覧の立ち会いは鍵を預けて省ける業者があるワケガイ・カチタスの公式鍵を持っているのが自分だけで、送る手段がないとき
3. 重要事項説明テレビ会議などで受ける(IT重説)国土交通省通信環境がなく、画面で書類を確かめられないとき
4. 契約承諾すれば、重要事項説明書・契約の書面を電子書面で受け取れる。オンライン契約に対応すると書く業者がある国土交通省・訳あり物件買取ナビの公式業者が電子書面に対応していないとき
5. 決済・引き渡し鍵の郵送で対応すると書く業者がある。鍵と権利書の引き渡しと同時に口座に振り込むと書く業者もある訳あり物件買取ナビ・カチタスの公式登記を頼む司法書士が、対面での本人確認を求めるとき
6. 家財の処分家財が残ったままで買い取ると書く業者があるワケガイ・カチタス・訳あり物件買取ナビの公式家財の中から残すもの(写真・書類・仏具など)を選ぶとき

「行く必要が出やすい場面」は当サイトの整理です。業者によって対応が違うため、頼む前に「どの工程で現地に来てほしいか」を聞いてください。

売る前の手続きは、行かずにできますか?

相続登記

相続した不動産を売るには、相続登記が必要です(法務省)。相続登記は2024年4月1日から義務になり、不動産を相続で取得したことを知った日から3年以内に申請します。2024年4月1日より前に相続した不動産は、2027年3月31日までです(法務省)。

申請は、不動産の所在地を管轄する法務局(登記所)に、窓口に持っていくか、郵送(書留郵便)で送ります。「登記・供託オンライン申請システム」でオンライン申請する方法もあります(法務局の登記申請手続のご案内)。自分で申請する場合の進め方や必要な書類は、相続した実家で最初にやる手続きにまとめています。

共有者がいるとき

兄弟などと共有で相続した場合、家全体を売るには共有者全員の同意が要ります。共有者がそれぞれ遠方に住んでいると、全員の書類をそろえる手間が増えます。同意が得られない、連絡が取れない場合の道は、共有持分だけ売れる?兄弟が反対・連絡が取れないときの4つの道に書いています。

査定と業者選びは、どう進めますか?

遠方の物件への対応は、業者ごとに書き方が違います。今回確認した公式サイトの記載は次のとおりです(2026年10月25日に確認)。

  • ワケガイ: 遠方で現在の状況が分からない不動産でも、住所か地番が分かれば同社が調査する。現地調査が必要な場合も、エリアを問わず無料で査定する(よくある質問)。
  • カチタス: 全国130店舗以上があり、遠く離れた家の売却にも対応する。内覧のときに現地での立ち会いが難しい場合は、鍵を預かって立ち会いなしで査定できる。高額物件・土地のみ・非居住の物件や非営業エリアでは、査定額を提示できない場合がある。
  • 訳あり物件買取ナビ(AlbaLink): 相続した実家が遠方にある場合や、現地への往来が難しい場合でも、鍵の郵送やオンライン契約など負担が少ない形で対応する。
  • タウンライフ空き家売却査定(複数の不動産会社に査定を頼むサービス): 「遠方の空き家もそのまま対応」、全国1,714市区町村に対応と公式サイトに書かれている。

査定を頼むときに次の3つを聞いておくと、往復の回数の見当がつきます(当サイトの考え)。

  1. 内覧・現地調査に立ち会いが要るか。鍵を送る場合の送り先と返し方
  2. 契約は電子書面・オンラインでできるか。書面の場合は郵送で済むか
  3. 決済の日に、売主がどこにいればよいか。登記を頼む司法書士の本人確認はどの方法か

再建築不可・共有持分・家財ありなど、事情ごとの業者の対応は訳あり物件の買取業者の比べ方で比べられます。

契約と決済は、オンラインと郵送でできますか?

重要事項説明(IT重説)

宅地建物取引士が契約の前に行う重要事項説明は、テレビ会議などのITを使って受けられます(IT重説)。賃貸に続いて、売買も2021年3月30日から本格運用に移っています(国土交通省のマニュアル)。国土交通省は、書類と映像を十分に見られる環境であること、記名した重要事項説明書があらかじめ送られていること、説明の前に映像と音声を確かめること、宅地建物取引士証を画面で示すことを条件に挙げています。

電子書面

2022年5月18日から、重要事項説明書、契約を結んだときの書面、媒介契約の書面を、電子書面で受け取れるようになりました。電子書面にするには、業者が事前に相手方の意向を確かめ、承諾を得る必要があります。承諾したあとでも、電子書面を断って紙に切り替えることができます(国土交通省)。

決済と登記

決済の日には、代金の支払いと同時に、買主への所有権移転の登記を司法書士に頼むのが一般的です(当サイトの整理)。司法書士は不動産取引で本人確認を行うため(日本司法書士会連合会は本人確認についての動画を公開しています)、現地に行かずに済むかは、司法書士がどの方法で本人確認と意思確認をするかで決まります。業者に紹介される司法書士に、遠方からの手続きの方法を先に聞いてください。

現地に行く必要が出やすいのは、どんなときですか?

次の場面では、少なくとも1回は現地に行くことを考えておくと予定が立てやすくなります(当サイトの整理)。

  • 家財の中から残すものを選ぶ: 写真・手紙・権利関係の書類・仏具など、業者には判断できないものがある場合。持ち出す物の一覧は実家を片付けずに売る前に持ち出す物にあります。
  • 境界の確認を求められる: 測量や隣地との境界の確認に、売主の立ち会いを求められることがあります。費用を誰が負担するかとあわせて、契約の前に聞いてください。
  • 鍵が手元にない・合鍵がない: 鍵の受け取りや開錠のために行く必要が出ます。
  • 本人確認が対面に限られる: 決済や登記の本人確認の方法による。

家財が残っているときは、どうしますか?

片付けずに売る方法があります。ワケガイ・カチタス・訳あり物件買取ナビは、家財が残ったままでも買い取ると公式サイトに書いています(2026年10月25日に確認)。家財の処分費が査定額にどう反映されるかは、業者ごとに聞いてください。仏壇や遺品の扱いを含む各社の違いと、片付けて仲介で売る場合との比べ方は、実家を片付けずにそのまま売る方法にまとめています。

税の期限で気をつけることは?

亡くなった人が住んでいた家(空き家)を相続して売る場合、条件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円まで控除できる特例があります。2024年1月1日以後の譲渡で、相続人が3人以上なら2,000万円までです。相続の開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ること、1981年(昭和56年)5月31日以前に建てられた家であること、売却代金が1億円以下であることなどが条件で、2027年12月31日までの売却が対象です(国税庁 No.3306、令和8年4月1日現在法令等)。

遠方で段取りに時間がかかると、この期限に近づくことがあります。自分の場合に使えるかは、税務署か税理士に確かめてください。

遠方の実家は、どの業者に頼めばよいですか?

家に売りにくい事情があるかどうかで、頼む先を分けます(当サイトの判断)。

  • 事情がある(家財が多く残っている・再建築不可・共有持分・傷みが大きい): 遠方対応を公式サイトに書いている買取業者に、2〜3社。
  • 事情がない(普通に住める家で、周りに買い手がいそう): 複数の不動産会社に売却査定を頼み、仲介で売る道を先に比べる。

向いている人

  • 相続登記を済ませた、または申請中
  • 仕事や介護で、現地に何度も行けない
  • 家財を片付けずに手放したい(→ 買取)

向いていない人

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遠くから頼むと、言われるままの金額で決められてしまわないか、何度も呼び出されないかと迷っている人へ

現地に行く前に、いくらで売れそうかと、どこまで遠方で済むかを確かめられます

家財が残っている・再建築不可・共有持分など、売りにくい事情がある家(買取)

費用
査定は無料。現地調査が必要な場合も、エリアを問わず無料。買取に至らなかった場合も費用はかかりません
かかる時間
申込フォームは「60秒でカンタン入力」
分かること
買取の査定金額。相談から3営業日以内に提示されます
申込後の連絡
「しつこい営業は行いません」と公式サイトに書かれています。立ち会い・郵送での手続きについての記載は、確認したページにはありませんでした
PRワケガイに無料査定を申し込む

売りにくい事情がなく、複数の不動産会社の査定額を比べたい家(一括査定)

費用
「複数の空き家専門不動産会社へ無料で一括査定依頼が可能です」と公式サイトに書かれています(2026年11月1日に確認)
かかる時間
入力にかかる時間は、公式サイトに記載が見当たりませんでした
分かること
依頼した複数の会社からの査定額。「複数社まとめて比較できる」「遠方の空き家もそのまま対応」と公式サイトに書かれています
申込後の連絡
一括査定は複数の会社に依頼が届く仕組みなので、各社から連絡が来ると考えておいてください(当サイトの整理)。連絡の方法は公式サイトに記載が見当たりませんでした
タウンライフで複数社に売却査定を依頼する

上の内容は、ワケガイの公式サイトとよくある質問、タウンライフ空き家売却査定の公式サイトに書かれていることです(2026年10月25日、11月1日に確認)。

出典