実家を片付けずにそのまま売る方法:家財ありで買い取る業者の選び方

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親の家に家具や仏壇が残ったままで、遠方から片付けに通う時間も体力もない。そんなときに、片付けてから売るか、家財ごと買い取ってもらうかを決めるためのページです。先に持ち出すものと、家財の扱いを公式サイトに書いている業者の違いも並べています。
この記事の結論
- 家財が残ったままでも、買い取ると公式サイトに書いている業者はあります。今回確かめた4社のうち、訳あり物件買取ナビ(AlbaLink)・カチタス・ワケガイの3社(表と同じ五十音順)が、家財が残った状態での買取・売却を明記していました。
- 片付けてから仲介で売るのは手間と時間がかかる代わりに、買い手が見つかれば買取より高い価格になる可能性があります。そのまま買取は、手間が少ない代わりに、片付けの費用を見込んだ価格になります(当サイトの整理)。
- どちらにしても、遺言書・権利証・通帳などの書類と、形見は先に持ち出します。家財の処分費を誰が負担するかは、査定のときに聞き、契約書で確かめてください。
目次(6項目)
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片付けに通えず、家財ごと手放したい人は
PR家財が残ったまま無料査定を申し込む(ワケガイ)荷物やゴミが大量に残っていても「そのままの状態でお買取させていただくことも可能です。売主様で片付けの必要はございません。」とワケガイのよくある質問に書かれています(2026年10月25日に確認)。ほかの3社の表記は家財の扱いの対応表で並べています。
片付けて仲介で売るのと、そのまま買い取ってもらうのは、どう違いますか?
大きな違いは、片付けの手間と費用を誰が負うかと、売れるまでの時間です。次の表は当サイトの整理で、金額は物件と家財の量で変わるため、傾向として読んでください。
| 比べる点 | 片付けてから仲介で売る | 家財ごと買取に出す |
|---|---|---|
| 売主の手間 | 仕分け・処分の手配・立ち会い、売り出し後の内見の対応 | 貴重品と形見を持ち出すだけで済むことが多い |
| 売主が払う費用の種類 | 片付け・処分の費用、売れたときの仲介手数料 | 処分費は業者の負担か、査定額から差し引かれる(業者ごとに違う) |
| 売れるまでの時間 | 片付けの期間+買い手を探す期間 | 買い手を探す期間がいらない |
| 価格の傾向 | 買い手が見つかれば、買取より高い可能性 | 片付け・再販の手間を見込んだ価格になりやすい |
| 向く人 | 近くに住んでいて片付けに通える。立地がよく、普通に買い手が付きそう | 遠方で通えない。古い・再建築不可など、仲介では売りにくい事情もある |
比べるときは、仲介の売却価格の見込みから片付け・処分の費用と仲介手数料を引いた額と、買取の査定額を、同じ表に書いて比べてください。片付けの費用は、不用品回収や遺品整理の業者に見積もりを取らないと分かりません。
公開事例: 荷物がそのままで、処分に100万円かかると言われていた空き家(静岡県熱海市)
ワケガイが公開している買取事例によると、物件は静岡県熱海市の戸建て(88.31m²)で、2014年から空き家でした。所有者は年に一度行くもののほとんど管理できておらず、荷物がそのままで処分費用に100万円かかると言われて困っていた、とされています。駐車場がなく、建物は草木に覆われていました。ページに表示されている買取価格は30万円です。1社が公開している1件の事例で、価格や処分費の扱いは物件ごとに変わります。
出典: ワケガイ「相続したがとにかく手放したい空き家」(買取事例)(2026年10月25日に確認)
遠方に住んでいて、立ち会いや契約の手続きのために何度も通えない場合の進め方は、遠方の実家を立ち会わずに売る手順にまとめています。
売る前に、何を持ち出せばよいですか?
家財ごと売る場合も、相続の手続きに要る書類と、家族が残したいものは先に持ち出します。引き渡しのあとは建物の中のものを取り出せなくなるため、持ち出す日を先に決めておきます(当サイトの考え)。
書類と貴重品
- 遺言書: 封がしてあれば、開けずに保管します。遺言書の保管者や見つけた相続人は、遅滞なく家庭裁判所に提出して「検認」を請求しなければならず、封印のある遺言書は家庭裁判所で相続人などの立会いのうえで開封することになっています。公正証書の遺言と、法務局で保管されている自筆証書遺言(遺言書情報証明書)は、検認が要りません(裁判所)。
- 不動産の書類: 権利証(登記識別情報)、固定資産税の納税通知書、建築確認の書類や測量図。相続登記と売却の手続きに使います。
- お金に関わるもの: 通帳・印鑑・証券・保険の書類・年金の書類。相続の手続きの全体は相続した実家の最初の手続きにまとめています。
- 現金・貴金属: 家財に紛れていることがあるため、引き出し・押し入れ・仏壇の引き出しも確かめます(当サイトの考え)。
仏壇と形見
仏壇や位牌をどうするか(引き取る・供養してから処分する)は、宗派や家の考え方で違います。家族と、付き合いのあるお寺があればそのお寺に相談して、売る前に決めておきます(当サイトの考え)。写真・手紙・形見の品も、家族で分ける日を先に決めてから業者に依頼すると、あとから「残しておけばよかった」となりにくくなります。
業者によっては、仏壇・遺品をどう扱うかを公式サイトに書いていません。家財ごと買い取ってもらう場合は、仏壇を残してよいか、処分の前に供養の時間を取れるかを査定のときに聞いてください。
家財の扱いで、買取業者はどう違いますか?
家財(残置物)の扱いに関わる5つの点を、各社の公式サイトに書かれていることだけで並べました。表の並びは社名の五十音順で、評価の順位ではありません。当サイトが提携しているかどうか、報酬の有無や額では順番を決めていません。「記載なし」は、出典に挙げたページに書かれていなかったという意味で、対応していないという意味ではありません。
| 比べる点 | 訳あり物件買取ナビ(AlbaLink) | カチタス | クランピーリアルエステート | ワケガイ |
|---|---|---|---|---|
| 家財が残ったままの買取・売却 | 片付けは不要で、荷物や家財はそのままの状態で買い取ると記載 | 家財道具が片付いていなくても、そのままの状態で売却できると記載 | 記載なし(事故物件は、遺品整理が済んでいない物件をそのまま買い取ることも得意と記載) | 荷物やゴミが大量に残っていても、そのままの状態で買い取ることも可能、売主の片付けは不要と記載 |
| 家財の処分費の扱い | 処分の手間やコストをかけずに売却できると記載。ただし、物件の状況などによっては費用負担を伴う買取条件になる場合があると注記 | 家財の処分も手伝うと記載(費用の負担は記載なし) | 記載なし | 記載なし |
| 仏壇・遺品の扱い | 記載なし | 記載なし | 事故物件の買取の説明で、遺品整理が済んでいない物件にふれている | 記載なし |
| 契約不適合責任 | 売却していただけば契約不適合責任はない、と記載 | 用語の記載なし。売却後に発生した家のトラブルは基本的に引き受けると記載 | 記載なし | 記載なし |
| 宅建業の免許番号 | 国土交通大臣(1)第10112号 | 国土交通大臣(7)第5475号 | 国土交通大臣(1)第10446号 | 国土交通大臣(1)第10481号(運営会社 株式会社ネクスウィルのサイト) |
| 公式サイト | 公式サイトで家財の扱いを見る | 公式サイトで家財の扱いを見る | 公式サイトで家財の扱いを見る | PR公式サイトで家財の扱いを見る |
この4社のうち、当サイトが提携を予定しているのはワケガイだけです(提携した時点で、そのボタンに「PR」の印が付きます)。ほかの3社は提携していない公式サイトへのリンクです。カチタスは、土地のみ・工場などの非居住物件・高額物件と、同社の非営業エリアでは、査定額を提示できない場合があると書いています。再建築不可・共有持分などの事情も重なる場合の対応は、訳あり物件の買取業者の比べ方で横並びにしています。
査定のときに聞くこと
- 家財の処分費は、業者の負担か、査定額から差し引くのか。差し引くなら、いくらか
- 仏壇を残してよいか。処分の前に供養の時間を取れるか
- 引き渡しの前に、もう一度家に入って持ち出す日を取れるか
- 契約不適合責任(売ったあとに不具合が見つかったときに売主が負う責任)を免除する特約が契約書に入るか
自分で不用品回収を頼むときは、何に気をつければよいですか?
家庭のごみを回収できるのは、市区町村の「一般廃棄物処理業の許可」を持つ業者か、市区町村の委託を受けた業者です。環境省は、「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」だけを持つ業者は、家庭の廃棄物を回収できないと説明しています。
- 家電や粗大ごみは、市区町村が案内するルールで処分します。分からなければ、お住まいの(実家がある)市区町村に問い合わせます。
- まだ使える家具・家電は、古物商の許可を持つ信用できるリユースショップに、中古品としての買取を頼む方法があります(環境省)。
- 無許可の回収業者については、不法投棄や、高額な処理料金を請求された事例がある、と青森県が注意を呼びかけています。チラシや「無料回収」の車に頼む前に、市区町村の許可を持っているかを確かめてください。
よくある質問
家財が残ったまま売って、あとで問題になりませんか?
民法562条では、引き渡した物が種類・品質・数量について契約の内容に合わないとき、買主は売主に修補などを請求できるとしています(契約不適合責任)。家財を残すことを契約書に書いておき、契約不適合責任を免除する特約を入れるかも、契約前に確かめてください。業者の公式サイトの記載だけで判断せず、契約書の文言で確かめてください(当サイトの考え)。
相続登記の前でも、家財ごと売れますか?
売るには相続登記が必要です。ワケガイのよくある質問では、相続登記の前でも相談でき、登記の完了を前提に先に契約し、登記完了後に引き渡すことができると案内しています(2026年10月25日に確認)。相続登記は2024年4月1日から義務で、相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内の申請が必要です(法務省)。
家財が多くて、買取でも値段がつかないと言われたら?
理由が家財の処分費なのか、建物や接道の事情なのかで、次に当たる先が変わります。理由の分け方と当たる順番は、査定で0円と言われたときの記事にまとめています。
向いている人
- 遠方に住んでいて、片付けに通えない
- 家財の量が多く、自分で処分を手配する時間がない
- 古い・再建築不可など、仲介では売りにくい事情も重なっている
向いていない人
- 近くに住んでいて片付けに通え、立地がよく普通に買い手が付きそう(→ 片付けてから、仲介の売却査定と比べる)
- 家族で形見や仏壇の扱いがまだ決まっていない(→ 先に持ち出すものを決める)
- 山林・田畑など、宅地として使えない土地(→ ワケガイは買取が難しい場合があると書いています)
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家財が多すぎて、査定を頼んでも嫌がられるのではと迷っている人へ
片付ける前に、家財が残ったままでいくらになるかを確かめられます
- 費用
- 査定は無料。価格や条件が折り合わず買取に至らなかった場合も、費用はかかりません
- かかる時間
- 申込フォームは「60秒でカンタン入力」
- 分かること
- 家財が残ったままでの買取の査定金額。相談から3営業日以内に提示されます。家財の処分費の扱いは、確認したページには書かれていません
- 申込後の連絡
- 「しつこい営業は行いません」と公式サイトに書かれています。査定だけでもよいかという質問には「大丈夫です」と答えています
上の内容はワケガイの公式サイトとよくある質問に書かれていることです(2026年10月25日に確認)。処分費の扱いと契約不適合責任は、査定のときに聞いてください。ほかの業者とも比べたい場合は、上の対応表か買取業者の比べ方をどうぞ。
出典
- ワケガイ(公式)(2026年10月25日に確認)
- ワケガイ「よくある質問」(2026年10月25日に確認)
- ワケガイ「相続したがとにかく手放したい空き家」(買取事例)(2026年10月25日に確認)
- 株式会社ネクスウィル「会社概要」(2026年10月25日に確認)
- 訳あり物件買取ナビ by AlbaLink(公式)(2026年10月25日に確認)
- 訳あり物件買取ナビ「運営者情報」(2026年10月25日に確認)
- カチタス「中古住宅を売る」(2026年10月25日に確認)
- 株式会社カチタス「アクセスマップ」(会社情報)(2026年10月25日に確認)
- クランピーリアルエステート(公式)(2026年10月25日に確認)
- 裁判所「遺言書の検認」(2026年10月25日に確認)
- 環境省「廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!」(2026年10月25日に確認)
- 青森県「不用品回収業者について」(2026年10月25日に確認)
- e-Gov 法令検索「民法」(562条。2026年10月25日に確認)
- 法務省「相続登記の申請義務化に関するQ&A」(2026年10月25日に確認)